ご葬儀のマナー
1.お葬式に参列するときの服装のマナー
一般的な男性の服装
- 黒のフォーマルスーツもしくはモーニングコート、
和装の場合は黒無地染め抜き五つ紋付・羽織・仙台平の袴(喪主) - ダークスーツ
- 白シャツ
- 黒のネクタイ
- 黒の靴下
- 黒の靴(光沢のない黒。スエード、金具のついているものは避ける)
※モーニングは昼間の正装なので、通夜には着ません。
一般的な女性の服装
- 黒のワンピース、スーツ
- 靴、ストッキング、手袋は黒
- 結婚(婚約)指輪以外のアクセサリーはつけない(パール、オニキスの一連ネックレスなら可)
- 肌の露出を避ける
- 和装の場合は、黒無地染め抜き五つ紋に白の半襟、帯は両面黒無地、名古屋帯。小物は全て黒。
※和装の場合、季節によって袷、単衣、絽・紗と変わります。
子供の服装
- 学校の制服
制服がなければ、ダーク系のジャケット(ワンピース)に白シャツ、黒の靴
男女に共通するマナー
殺生をイメージさせるようなファーや爬虫類などの革を使用した革製品、スエードの製品を身に付けて参列するのは避けましょう。
また、派手な飾りや華美なブランドロゴがデザインされているアイテムもふさわしくありません。
色や柄で迷ったら華美なものは避け、黒の無地を選ぶと良いでしょう。
2.香典の渡し方
持ち運ぶ際には、必ず袱紗(ふくさ)に包んでカバンやポケットなどに入れます。買ったときについていたビニール袋なども外しましょう。
葬儀会場の受付係の方や、直接ご遺族にお渡しする際には、必ず事前に袱紗から香典袋からを取り出して、袱紗の上に香典袋を置いて用意します。
お渡しする方の目の前で袱紗から取り出すのは失礼ですので、やめましょう。
お渡しする時は「このたびはご愁傷様です」とお悔やみの言葉を述べましょう。
3.焼香の作法
開式まで時間がある場合、控室などに案内されればそこで待ちます。時間になったら、案内に従って式場に入ります。
僧侶がお経をあげ、ご遺族、参列者が順番に焼香を行います。焼香とは、仏教における供養の儀式です。
香木を細かく砕いた「抹香(まっこう)」を右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみ、額の高さまで上げ、押しいただきます。その後、つまんだ抹香を香炉にくべます。
ここで、立礼焼香という、立ったまま行う焼香の手順を紹介します。
- ご遺族に向かって一礼する。
- 祭壇に向かい、ご本尊と遺影写真に対し、合掌しながら一礼する。
- 一歩んで焼香台の前に立ち、焼香を行い、合掌します。
- 再度、ご本尊と遺影写真に対して一礼をしたら、下がる。
- 再度、ご遺族の向きに軽く会釈をして、順路に従って退く。
一般的に、これが一連の流れとなります。
会釈を行う際に注意しないければならないのは、祭壇にお尻を向けないように注意しながら行いましょう。
焼香の回数は、ご喪家の信仰する宗派のやり方にそって行います。
事前に、葬儀の司会者や担当者から「お焼香は○回でお願いします」などの案内があれば、それに従いましょう。
4.通夜ぶるまい
通夜の場合、儀式が終わると「通夜ぶるまい」が行われます。
遺族側が参列者を食事やお酒でもてなし、故人の生前の思い出などを語り合う場ですので、通夜ぶるまいは、基本的にお断りをしないのがマナーです。
通夜ぶるまいのお部屋に行ったら、できるだけ食事や飲み物に口をつけて、少しお話をします。長居する必要はありません。
食事の席は遠慮したいという方もいるかもしれませんが、お断りするのは失礼ということをマナーとして覚えておきましょう。